■常滑焼の急須
常滑急須は、鉄分が多い陶土を使う事で酸化鉄を多く含む為、お茶の渋味・苦味成分を吸着し、まろやかな味のお茶をいれることができる事から人気で全国に流通する急須です。 そして、今もなお進化を遂げる常滑焼は、多くの作家達により、驚くほど多彩な急須が生み出されています。今回は、佐治陶器から3人の急須作家の作品をご紹介いたします。◆常滑焼の急須について
常滑焼は、平安時代末期(12世紀)に始まり、日本の「六古窯」の一つに数えられる大変古い歴史を持つ焼き物です。 常滑急須は、ロクロを使って手作りで成形するものや、型にはめ込んで焼いていくものがありますが、 他にも様々な成形技法があり、無形文化財に指定されている技術も。 常滑焼特有の朱色の焼き上がりとなる「朱泥急須」は代表的な急須ですが、近年では釉(うわぐすり)を使い分け、多彩な常滑急須が登場しており、滑らかで繊細な常滑急須は、国内に留まらず世界中から人気を得ています。
◆伝統工芸士|昭龍|梅原 昭二 umehara shoji
昭龍の急須は、長年の研究から生み出された独特の光沢を放つ「天目」模様が特徴。他では真似出来ない唯一無二の表情を持つ昭龍の急須は大変人気です。 また、急須の軽量化にもこだわり、その技術力でも常滑産地を代表する作家です。【昭龍|陶歴】
1945年 常滑市に生まれる
1978年 昭龍陶園を創立 (北龍に師事しその後独立)
1994年 伝統工芸士認定
〇とこなめ焼中部経済産業大臣賞
〇長三賞陶業展|・奨励賞 ・審査員特別賞 ・長三賞
〇とこなめ焼振興展|・経済産業大臣賞 ・市議会議長賞 ・市長賞伝統的工芸品産業産業大臣功労賞
〇中部経済産業局長表彰
〇経済産業大臣賞
〇瑞宝単光章受賞
昭龍 shoryu|天目 金つまみ白梅
茶こし|セラメッシュ金のつまみに縁起のいい梅が描かれた上品な作品。持ち手が後手なので利き手関係なく使いやすい急須です。
昭龍 shoryu|天目 金つまみ紅白梅
茶こし|セラメッシュ金のつまみに紅白の梅が描かれた華やかな作品。茶葉が入れやすく、握りやすい持ち手の使いやすい急須です。
昭龍 shoryu|天目 金つまみ りんごの花
茶こし|セラメッシュ白いりんごの花が描かれた縦長の可愛らしい急須です。
昭龍 shoryu|天目 金つまみ山茶花
茶こし|セラメッシュ蓋にも描かれた白い山茶花が存在感のある急須です。冬の寒い時期に凛と咲く山茶花が見事に表現された作品です。
昭龍 shoryu|天目 桜
茶こし|セラメッシュ薄いピンク色の桜が描かれた急須。春の訪れを感じさせてくれるます。
◆伝統工芸士|豊|都築 豊 tsuzuki yutaka
青峰を父に持ち、京都で作陶を学んだ後に常滑において名工と言われる技術を受け継ぎ、伝統と革新を求める職人。 絵付師の妻と大興寺窯を夫婦で営み、京都と常滑を融合した繊細な美と上品かつ艶っぽさもある作品が魅力。若手職人として注目を集めており、 常滑の若手リーダー的な存在です。【陶歴】 1972年 常滑に生まれる
1995年 常滑市陶芸研究所研究生として学ぶ
1996年 京都 森里陶楽氏に師事
2002年 父、青峰の元で作陶に入る
2003年 大興寺窯開窯 独立
2011年 日本陶芸療法士協会を設立
2021年 伝統工芸士認定
〇長三賞陶業展|・長三金賞 受賞 ・長三賞 受賞 ・奨励賞 受賞 ・審査員特別賞 受賞 ・入選多数
〇常滑焼振興展 市長賞
〇東海伝統工芸展 入選4回
豊 yutaka|京上絵 藍梅 金つまみ印籠蓋 後手茶注
茶こし|セラメッシュ伝統的な趣の中に新しさと若さを感じる作品。現代の生活スタイルにマッチするデザインです。
豊 yutaka|京上絵 藍桜 金つまみ印籠蓋 後手茶注
茶こし|セラメッシュお祝いの席にぴったりの華やかさを持った急須。
日本的なモチーフが見事に上品かつスタイリッシュに表現された作品です。
豊 yutaka|京上絵 菊 金つまみ印籠蓋 後手茶注
茶こし|セラメッシュ明るいカラーの蓋のデザインが女性的で可愛らしい急須です。
豊 yutaka|京上絵 梅 金つまみ印籠蓋 後手茶注
茶こし|セラメッシュ品の良さと可愛らしさが合いまったデザイン。縁起のいい梅のモチーフで、若い人からお年寄りまで女性へのプレゼントに喜ばれると思います。
豊 yutaka|京上絵 藍桜 金つまみ 茶注
茶こし|セラメッシュ古くて新しいがぴったりの急須です。華やかで存在感があり、おもてなしの茶器としても。
豊 yutaka|京上絵 梅 金つまみ 茶注
茶こし|セラメッシュ色使いと梅のモチーフが可愛らしい急須です。お祝い事のシーンにも活躍してくれそうです。
豊 yutaka|ラスター藍 菊型印籠蓋後手
茶こし|セラメッシュこれまでの日本の急須のイメージをガラリと変えるようなデザイン。持ち手が後手タイプなので、緑茶以外の、紅茶やハーブティを淹れるポットとして使うのもおすすめです。
豊 yutaka|ラスター藍 菊型印籠蓋急須
茶こし|セラメッシュ今流行りの韓国スタイルのインテリアやファッションにもぴったりな急須です。急須を使う文化から離れつつある若い世代へアピールできる急須だと思います。
豊 yutaka|ラスター青 菊型印籠蓋急須
茶こし|セラメッシュ素焼きの胴の部分と貝殻のような妖艶な蓋が斬新かつ可愛いらしい急須シリーズです。
豊 yutaka|ラスター瑠璃 菊型印籠蓋急須
茶こし|セラメッシュメタルのような、一見異素材のようにも見える攻めたデザイン。常滑急須の物凄い進化を感じる作品です。
豊 yutaka|ラスターシルバー菊型印籠蓋急須
茶こし|セラメッシュ思わず声が出てしまうほどの美しい急須です。海外製のガラス作品のようにも見えますが、正真正銘の常滑焼の伝統工芸士作品です。
「伝統工芸士」とは
高度な技術を要する伝統的工芸品を後世に伝えるため、経済産業大臣が伝統的工芸品と、その用具・原料などを製造する技術者を認定する制度で、12 年以上の実務経験と、技術と知識を問う「伝統工芸士認定試験」に合格すること等が必要です。 1981 年には、技術の継承と向上、振興のため、「日本伝統工芸士会」が設立されました。
◆昭萠窯|鯉江 桂吉|koie keikichi
【陶歴】・昭和20年 常滑市に生まれる
・昭和45年 昭萠窯設立
〇北大路魯山人「食の器」入選
〇北海道陶芸展 知事賞
〇ワールド茶器コンテスト 金賞
〇有田国際陶磁器展 入選
〇宜興ポットアート 入選
昭萠 shoho|窓絵春秋
茶こし|セラメッシュ枠(=窓)を設けて主題のモチーフを描く技法「窓絵」が二つ描かれた可愛らしい急須です。
扱いの難しい黒泥で作られた急須。マットな質感の黒と白く施された胴の部分のコントラストが美しいです。
春の桜と秋のもみじのモチーフが1年の移り変わりを表現してくれてます。
急須は、お茶を美味しく淹れるための道具です。それぞれの考え方や生活スタイルに合った急須選びを楽しみ、緑茶に限らずいろんな茶葉を急須を使って飲んでいただけたらと思います。
上記の「急須」は、佐治陶器まで【お問い合わせ】下さい。
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